医学関係者向け
地域医療研修
地域医療研修の紹介
津川病院には地域医療研修医がたくさん訪れます。実際にどのような研修が行われているかわかりにくいため、生の声を時々載せることにしました。ご意見などありましたらメール「tug-keiei@sage.ocn.ne.jp」までお送りください。
ナイトスクールや外来待合室で研修医の先生方が紙芝居をおこないました。出来栄えをご覧ください。ご意見やご感想は、こちらまでお願いします。⇒
【紙芝居画像】
・転ばぬ先の・・・ ・アルコール依存症について ・脳出血について
【ポストアンケートより抜粋】
新潟大学病院研修医
研修期間(令和6年度)
Q この研修で特にどのようなことを学び、経験しましたか?
A 初めて自分が主治医となり患者さんを受け持つことになった。指導医の先生と相談し、適宜必要な指示や検査を行ったが、当初は受動的に診療を行っており、このままでは自分自身の成長に繋がらず、指導医の先生の負担を増やしてしまうと考えるようになった。その後自分自身でしっかりと考え、意見を伝えることで、その内容で本当に良いのかを吟味しながら診療を行えるようになった。また、超高齢化社会において、どこまで治療をすれば良いのか、引き際はどこなのかを見極めることの難しさも学んだ。物価も医療費も高騰し続ける中で、適切な医療資源を選択することの必要性を改めて認識した。地域ならではのコミュニティの中で、とてもゆったりとした時間を過ごせたことは良い経験になったと感じた。
Q この研修の優れた点、よかった点を書いて下さい
A 新患外来や救急外来も常に指導医の先生がいてくださるお陰で、極端に緊張や不安を感じながら診察を行うことなくできたのは本当にありがたかった。他の地域研修病院では研修医単独でfirst touchを任され、案の定問題になりかねないことを起こした同期の研修医もいたので、そういったことが起こらないようなセーフティネットがあることが非常に助かった。先生方だけでなく、看護師さんをはじめとしたスタッフの方々が優しく、津川病院で研修できたことが良かったと感じた。
Q この研修をさらに良いものにするには、具体的にどのようなことが必要でしょうか?
A 有給休暇を取得する際に、休暇の理由は聞かないでいただけるとありがたい。申請しづらかった。
Q その他御意見があれば自由にお書き下さい
A 週二日の飲み+カラオケ(+ボウリング)は非常に楽しかったです。自分と○○研修医が大学の同期であったこともあり、2ヵ月間とても過ごしやすかった。指導医の先生もフレンドリーで、2年間を通して楽しい研修医生活を送れました。また機会があればどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました!
信楽園病院研修医
研修期間(令和6年度)
Q この研修で特にどのようなことを学び、経験しましたか?
A まず、外来研修についてです。新患の患者さんを1から見て鑑別を立てながら検査処置の方針を立てていくという医師の基本的な業務を研修でしっかり指導して頂けたのは大変貴重な機会でありました。自分の診察での問題点やどのような鑑別の挙げ方が良いのかを身に染みて感じましたので今後に生かしていきたいと思います。続いて、病棟研修です。主治医として患者さんを入院から退院まで内服から点滴、食事までを包括的に見ていく経験ができ、将来必要とされるスキルのイメージがつかめました。思い描いたとおりに治っていく患者さんから全く歯が立たない患者さんまで様々な経験をさせて頂いて、これから前者の患者さんが増える治療をしていけるように努力していこうと思いました。最後に訪問診療です。地域医療でしか経験することのできない経験ですが、今後日本での医療は訪問診療を必要とすることが増えるのかなと思いました。
Q この研修の優れた点、よかった点を書いて下さい
A ・自分で外来および病棟管理を1から考えて行うことで責任感や勉強することの必要性を身にしみて感じることができる点・自分の今できているところ、足りないところが浮き彫りになる点・自分の考えを上級医に伝え、フィードバックを受け取ることができる点・津川の文化を存分に感じられる点
Q この研修をさらに良いものにするには、具体的にどのようなことが必要でしょうか?
A 基本的に自分で学んでいくスタンスなのは良いですが、上級医からのより発展的な指導がもう少しあるとよかったです。
Q その他御意見があれば自由にお書き下さい
A 2ヵ月間という短い間でしたが、ありがとうございました。
東京大学病院研修医
研修期間(令和5年度)
Q この研修で特にどのようなことを学び、経験しましたか?
A 患者の抱えている問題は病気だけではなく、生活環境や家族構成の要素も多くあるということ。特に、阿賀町の様な地域では疾患に関する知識だけでは診察を行うことは不可能であり、個々の患者に合わせてその人にとっての最善のゴールを想定しながら診察・フォローしなければならないと感じた。そのためには看護師やMSWとの協力が不可欠であり、多職種との連携が重要であると学んだ。
Q この研修の優れた点、よかった点を書いて下さい
A 外来では上級医の指導の下、自分で診察し、行うべき検査や処方する薬剤等の方針を決定する機会を得られた。また、短期間で再度受診する患者も多く、一度きりの診察ではなく同じ患者をフォローしていくという研修もできた。入院患者は主治医として責任を持たせてもらうことができた。治療がうまくいかない際も上級医にすぐ相談できる環境があったので安心できた。訪問診療、巡回診療では山奥まで赴き、通院できない患者の診察をするという普段では体験できない研修をすることができた。どんな環境にいる人にでも医療を届けられるようにしなければならないという事を実体験できた。
Q この研修をさらに良いものにするには、具体的にどのようなことが必要でしょうか?
A 若年者と比較したときの高齢者の特徴(同じ感染症でも発熱しにくく、症状が出にくいといったことや、体格を考慮した補液量の目安の違い、治療目標のベースラインの違い等)について日々の中で勉強していくと良いと思った。尿路感染症や肺炎、心不全などの高齢者にコモンな疾患について理解を深めることが必要だと感じた。分からない事を積極的に聞く姿勢も大切である。
Q その他御意見があれば自由にお書き下さい
A 桜が満開であった4月から、緑生い茂る5月まで季節の移り目を自然豊かな阿賀町で経験することができました。美味しい料理も沢山堪能させて頂きました。2ヵ月間ありがとうございました。
済生会新潟病院研修医
研修期間(令和5年度)
Q この研修で特にどのようなことを学び、経験しましたか?
A 地域の人口減少・高齢化が進んでいく中で、訪問診療・訪問看護・訪問介護・巡回診療などの重要性を学びました。また入院している平均年齢が85歳を超えていることもあってか、病気そのものの重要性もさることながら、いつ、どこに、どうやって退院するかなどの終着点をしっかり見極めなければいけないということを学びました。
Q この研修の優れた点、よかった点を書いて下さい
A 高齢化率の最先端として、入院から退院まで一括して自分で診られる点や、他にも訪問診療や訪問看護、巡回診療などの仕事を経験できる点など大変良かったです。
Q この研修をさらに良いものにするには、具体的にどのようなことが必要でしょうか?
A 特にないです。大変有意義な時間を過ごすことができました。
Q その他御意見があれば自由にお書き下さい
A 原院長をはじめ、先生方から医療スタッフの方々まで、すべての人に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。